2014年5月4日日曜日

クウェート奨学金について 2

遅くなってしまいました。
4月中には書き終えたかったのですが、5月に入ってしまいすみません。
前回の日記でクウェート政府奨学金のメリットについてお話しします、といいましたがこの留学を通して感じたことをお話ししたいと思います。


①奨学金の額や他国に比べ多く、手厚い待遇
 
 留学にはいくつかの種類があると思います。交換留学、私費留学、そして政府や民間の奨学金を通じた留学など、、、どの留学でも授業料や生活費、航空費など経済的な面も考慮したうえで留学先を決めることかと思います。クウェート政府奨学金は授業料、寄宿料、生活費、渡航費などほぼすべての面で経済的支援をしてくれるのは大きな利点だと思います。
 具体的に言うと月100KD(1KD=350円として約3万5千円)もらえます。ナショナルデーには政府からさらに100KDプレゼント、という非常に気前の良いプレゼントもありました。そしてクウェート大学の寮に住むことができ、女子寮はかなり環境がいいです。大きな部屋(9畳はあると思います)、ふかふかのベッド、大きな鏡、大きなクローゼットや収納スペースがついており、さらに大きな絨毯や低反発枕のプレゼントがありました。住み込みの家政婦さん的仕事をする方が5人ほど各階にいます。また、掃除業者も雇っているのでいつも清潔です。受付も女子寮はエジプト人の寮母さん(アブラ―と呼ばれています)が交代で常にいるので安心です。ルームメートもいますがトイレ、洗面台、シャワーのみ共用で、女子寮はプライベートがしっかり確保されています。(残念ながら男子寮ははちがう環境のようです。。。)
 食事もカフェテリアから出ますが、味がいまいちなのとローテンションがすさまじいのでだんだんみんな飽き自炊をがんばっている人が多いようにみえます。


②勉強以外にも日本文化を伝える活動の充実

 クウェート大学は国際交流に関するイベントが多いように思います。というのも、この奨学金で世界各国の国から来た学生と共に学び、イベントに参加し自国の文化や歴史などを紹介する機会が多々あるからです。授業の内容でも私がやっただけで自分の国についての概略のプレゼン、自分の国が抱える問題について記事を書き発表する、自分の国の水資源について、などがありました。またテーマ自由のプレゼンで私は「日本のトイレ」についてプレゼンしました。こちらにきて日本のトイレの水準の高さに感動し、故郷を懐かしみながら全力でプレゼンした結果クラスの中で二位になりました(笑)そのほかにも国際交流イベントが年に数回あり、各国がブースを出して文化や食べ物を紹介したりもします。
 また、クウェート人は本当に日本に関心を持っている方が多いです。その割にクウェートの日本人の数は約200人ほどとたいへん少ないため、まるで私たちは「レアキャラ」のような扱いです(笑)いきなり写真撮ってくださいと言われたり、日本人というだけで非常に感動していただいたり、、、ありがたい限りです。アニメ、漫画、アイドル、音楽、書道、折り紙、日本の経済復興など様々な分野で高評価をして下さっているようです。日本語を学びたい学生や社会人の方との交流も多々ありました。日本は伝統的・近代的な側面で二つの文化をもっていますがそのどちらにも関心を示してくださるおかげでこちらも非常に伝え甲斐がありました。


 さらに、私自身が日本文化にもっともっと精通するようになりました。
お恥ずかしい話、クウェートに来る前は一人で浴衣を着ることができませんでした。しかしこちらに来て浴衣を着る機会が多々あり、今では5分で着ることができます(帯の時間は別です)また、日本茶の種類、日本食、茶道などについても勉強しなおしました。日本人として自国の素晴らしい文化を再発見する機会をこの奨学金を通していただきました。


③大使館の行事参加
 なんと言いましても、ほかの留学や奨学金と比べて大使館のイベントに参加したりお手伝いでき、大使館の方々も私たち留学生をサポートしてくださる点が最大の違いであり利点です。


大使館主催のイベントには、日本の映画鑑賞会、クウェート最大の図書展イベントのお手伝い、ジャパニーズデワニーヤ(日本書道を通した親睦会)、クウェート人による日本語スピーチコンテスト、またクウェート人コスプレイベントの日本大使館ブースのお手伝いなどもありました。
 私にとってクウェートの日本代表、ともいえる日本大使館の職員の方々のお手伝いができたことはたいへん光栄なことです。大変な仕事のサポートもありますが楽しくてやりがいのあるものばかりでした。
 


 また、大使や大使夫人のお心遣いで、天皇誕生日付近に世界中の大使館の方々を招待したパーティに私たち留学生も招待していただいたことは印象に深く残っています世界の各国の顔である方々とお話しできました。私にはそれは少し難しく感じましたが非常にいい経験になりました。こういった積み重ねが各国との信頼や友好関係を築いているのだなと実感し、外交の大切さを痛感したからです。
 


 もう一つ、留学生の身に何かあったときも大使館の方が献身的にサポートしてくださりました。本当に心強かったです。私が交通事故に遭ったときや体調不良の際もお世話になりました。




長くなりましたが、以上がクウェート政府奨学金の主なメリットです。まだ留学生活も二か月半は残っているのにまとめのような書き方になってしまいました。
いろんな方の支えあっての留学であることと感謝を忘れず、最後まで留学生活を全うします!

1 件のコメント:

  1. はじめまして。
    今年この奨学金制度に応募を考えているのですが、合格するために何をしたらいいのか等を教えていただけますでしょうか。
    宜しくお願い致します。

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